春にかけて、どんどん品薄になるリンゴ。
お値段も上がっていきますので、これはお買い得です。

販売期間が限られていますので、お見逃しないよう、どうぞご注意ください。

「うちのリンゴは、コクがあるんです。
 これですよ、これが素晴らしいからなんです」

長野県飯綱町、山の裾野に広がる畑。
中村さんはポンポンと、地面を優しく叩きました。

この地でリンゴ作りが始まったのは、60年ほど前のこと。
キレイな水と空気、昼夜の大きな寒暖差などが、
果肉をきゅっと引き締めてくれます。
コクと甘みの詰まった、緻密なリンゴにしてくれます。

中村さんにとって、まさに楽園の地でした。

「稲ワラや堆肥など、有機質を、、、」

スタッフにはチンプンカンプンでしたけど、
おっしゃりたいことは分かりました。

健康的に育つよう、
昔ながらのやり方で、農薬を控えているんです。
除草剤も使いません。

元気に育つよう、
日の光をいっぱい浴びせ、
完熟してから収穫するんです。

虫に食われて、収穫を諦めることがあっても、
雨風に痛んで、見た目が悪くなろうとも、
おいしいリンゴ作りのためなら、やり方は変えません。

見かけより味重視。
・・・心に決めたのは、ある思いがあったから。

「私らにとって、ここは生活の場なんです。だから、
 子どもたちがいきいきと、遊べる畑にしたいんです。
 ときどき、もぎたての果実をがぶりと食べたりしてね」

そんな姿をめざしていたら、
リンゴは自然と、おいしくなったという話。
中村さんはまたポンポンと、樹を優しく叩いたのでした。