「糖度5度くらい、6度はないねぇ」

篠崎 浩さんは言いきりました。

商品デザインを打ち合わせるため、
一般のトマト写真を持参したときの話です。

「どうして写真を見ただけで、
そんなことが分かるんですか？」

「切り口だね。エキスが盛り上がったところには、
旨みが詰まっているんだ。見れば分かる」

指さしながら、ズバッ、ズバッ。
独り言のように、こんなことを何度もつぶやきながら。

「お客様を喜ばせなくちゃ。
せっかくトマトを育ててるんだから」

いろんなトマト農家さんに会ってきましたが、
篠崎さんほど自信たっぷりな人は、初めてでした。

パンチのある肉厚な果肉。
ほとばしる甘み、ツンとこみあげる酸味。

そして何より、青い香り、土の香り、トマトの香り。
いかにもトマトらしい香り、香り、香り、香り。


子どもの頃を思い出す。
夕暮れ時、こんなトマトを食べたっけ。

包丁をトントンやるお母さんの背中を見ながら、
ひと切れ、ふた切れ。

そのうち、トマトのエキスに舌がすっきりと拭われ、
味覚はどんどん研ぎ澄まされる。

そうでした。

これから始まる夕ご飯を、
より味わい深いものにする不思議なトマト。

それこそが、このトマトの真骨頂。

水分と肥料のコントロールが、
味に影響する野菜は他にありません。

畑の様子から、
篠崎さんの腕前がすぐにうかがわれます。

それだけではありません。
収穫の見極めが、とっても大事。

樹の下の方から、産毛がピンと立った、
いかにも元気そうなトマトを選びぬくのです。

「 まだ元気がないな 」
そう思ったら、もうちょっと熟させる。
この眼力が、トマトの実力を引き出してあげるのです。

篠崎さんのトマトを、 なるべく多くのお客様に召し上がっていただきたい。 その素晴らしさを、一度でも試していただきたい。 そう思ったスタッフが、目をつけたのは「 ワケあり品 」 と呼ばれるものでした。 味は、正規品と全く変わりません。 それが、 チャック状の傷が入ったものなど、 見た目が少し悪いだけで、 ※ 正規品は、 約1kg（8〜15玉） 税込・送料込 3,780円 約2kg（14〜18玉） 税込・送料込 6,560円

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