「 ご愛顧いただくお客様のために、ご紹介したいもの。それは、、、 」

スタッフがまっさきに思いついたのは、あのブーレンカース。

今から3年前、TBS 「 夢の扉 」 で2週にわたって紹介され、
なんと5,088件ものご注文をいただいた、傑作の呼び声高い
チーズケーキなのです。

しかし、社長の廣瀬満雄さんの答えは、「 ＮＯ 」

スタッフ	「 なぜですか？ 」
廣瀬さん	「 ブーレンカースとは全く違う、   新しいチーズケーキを作りたいんです。   この3年間、そればかり考えていました 」

青々とした草の香り、目にまぶしい緑の大地、空と雲。

無添加にこだわるチーズ工房、ヒーレンフェーン。

牧場も自前で手がけているから、
新鮮な乳がすぐ手に入ります。
機械に頼らず、手作りで仕上げているのです。

それだけなら、ヒルズブランズさんと、
あまり違いはなかったでしょう。

彼らが用意してくれたのは、2種類のチーズでした。
クリームチーズと、ゴーダチーズ。

このとき、廣瀬さんはハッと思い至りました。

「 お客様に、物語を感じていただきたいんです 」

まだまだかとヤキモキしていたスタッフの下に、
ある日、廣瀬さんから箱が届けられました。

中を開けると、待ってましたのチーズケーキです。
電話口からは、廣瀬さんの快活な声が響きます。

「 とにかく食べてください 」
えぇ、食べましたとも。
ひと口めは、すっと滑りこむような舌ざわり。

ふわっと軽快な食感に心弾むうち、
ふた口めには濃厚なチーズの香りが、
三口めにはコクが、どんどんふくらんでくるのです。

「 サラリとしているだけでなく、濃厚なだけでなく、
食べすすむうちに、おいしさの階段をのぼってゆく。
そんな新しい感動を覚えていただきたくて。 」

そのために、廣瀬さんが使ったチーズは、
全体のなんと60％以上。 スフレタイプの軽い食感が多く見受けられる中で、
この比率は常識外です。