濃密な甘さでありながら、ベタつくほどしつこくない。とろりとなめらか果肉からは果汁がじゅわ〜と溢れ出します。
そのおいしさの秘密はメロン作りに最高の環境と名人のたゆまぬ努力にありました。

杉山さんの農場は、山形県が甘さ、大きさ、品質など厳しい審査基準によって選出する「山形セレクション」に認定されました（※） メロン農家としては、2019年度山形県では2軒しか認定されていません。（※杉山さんは2007年度認定）

18歳からメロン作りを始めた杉山さんはこの道30年以上。
栽培期間中、農薬と化学肥料の使用をできるだけ減らし、ミツバチによる受粉を行うなどメロン本来の味わいを引き出すことに余念がありません。手間ひまはかかりますが、こうして作られた杉山さんのメロンはメロンにありがちなえぐみがありません。

砂地での栽培はとても難しい。水はすぐ乾いてしまうし、肥料を撒いてもすぐ流れてしまう。杉山さんもメロン作りを初めた最初の5年間は収穫できなかったと言います。それでも「砂丘には未来がある。」と 灼熱の砂地と対話しながら、水をやったり、肥料を撒いたり。一日24時間、砂にさした温度計から目を離すこともできないくらい集中しなければいけないそうです。
実はメロンは砂漠地帯のエジプトが原産国。砂地はメロン栽培にとって最高の環境なんです。砂地は、熱しやすく冷めやすいため、熱い昼は光合成が盛んにおこなわれ、冷え込む夜はエネルギーの糖分を蓄えて甘くなります。
また水はけが良いため、メロンに余分な水分がなくなりギュッと甘みが凝縮されます。

歴史ある酒蔵が多いこの一帯には月山山系からの清らかな地下水が流れています。 杉山さんはその水をさらに浄化するために、畑一面砂地の下に炭を敷き詰めていて、徹底してきれいな水にこだわっています。

※内容については個人の感想であり、お客さまによって個人差があります。