みんなが気になる
「コレってどうなの?」
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加熱したたまごと比べると、サルモネラ菌による食中毒のリスクが高くなるので積極的に食べるのはやめた方がいいでしょう。感染すると激しい下痢を起こすなど、妊婦は重症化しやすいため注意が必要です。※5火を通したたまごであれば、妊娠中に食べても問題はないので、たまご料理を控える必要はありませんよ。
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ひじきについては、2004年にイギリスが「ヒ素が含まれているので食べないほうがいい」と勧告を出したことをきっかけに問題視されるようになりました。妊娠中にひじきを過剰摂取すると、胎児が奇形や脳障害を持って生まれてくるリスクが高まるといわれていますが、よほど食べすぎない限りは問題ありません。厚生労働省によると、体重50kgの成人が、1日に4. 7g以上の乾燥ひじきを毎日継続的に摂取した場合に健康を害するリスクが高まるといわれています。※6小鉢に入ったひじきの煮物を、週に1〜2回食べる分には問題ありません。
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レバーやうなぎには、ビタミンAの仲間である「レチノール」という栄養素が多く含まれているからです。妊娠中にレチノールを過剰摂取すると、胎児が奇形・先天異常などの障害を持つ可能性が高まるといわれています。※7 妊娠中の1日のビタミンAの上限量(レチノール当量)は2,700μgRE。※8うなぎのかば焼きならば約50g、レバーなら5-6gです。まったく食べてはいけないわけではありませんが、適量を心がけましょう。
※5 宇理須厚雄、近藤直実監修「食物アレルギー診断ガイドライン2012、日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会」2011
※6 松尾加代子:生食ブームに潜むリスク:食肉におけるトキソプラズマの現状.第82回日本寄生虫学会大会(2013)
※7 厚生労働省「リステリアによる食中毒」
※8 厚生労働省「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて」