
ただの料理教室ではなくOisixらしい料理教室を開きたい。
そして、「野菜のおいしさが引き出される蒸し料理を知ってもらいたい」、「私たちの育てる野菜をもっと知ってもらいたい」
そんな思いを届けながら、産地とお客さまをつなぎたい。
つなぐといっても産地に行くのではなく今回は産地に来ていただこう!
という声から今回の料理教室は生まれました。
今回はOixiでも活躍中の料理研究家、野口真紀さんを講師に野菜のおいしさを引き出す蒸し料理を習いながら、実際に使う野菜の生産者さんに来ていただき、農家のレシピやお話をうかがう盛りだくさんの料理教室を開きました。
和気あいあいとした雰囲気の中、たくさんの発見があった今回の「旅」をご紹介します。


群馬からOisixでも人気の「箸でつかんでも落ちない!もっちネバやまいも」を生産している茂木美枝子さん、と宮下春江さんから意外と知らないやまいもについてクイズ形式で教えていただきました。
やまいもをするときのかゆみを防止するためには、酢水をつけるだけではなく、塩を手に直接つけてぬれた手でなじませるとよい、などの便利なヒントも教えていただきました。これは早速使えそうです。
滋養強壮によいとされるやまいもが疲労回復にもよく、地元では「山うなぎ」とも呼ばれているそうです。やまいもはでんぷんの消化を促すので、消化しにくい麦ごはんにとろろがあわせてあるのも、こういった合理的な理由があるからとのお話に皆さんうなづいていました。

そんなお話と共に、宮下さんが作ってきてくださった、
お土産の 「やまいもチップス」 と 「やまいもきんとん」 のご紹介。
「やまいもチップス」は低温でじっくりと揚げるとカリっとして、甘みが引き出されてさらにおいしくなるとか。
やまいもの白に栗の黄色が鮮やかな「やまいもきんとん」にはみんなびっくり。
さつまいもよりも滑らかな舌触りと、上品な色合いがすてきな一品でした。

さらに、農家のレシピとしてご紹介いただいたのは「やまいも汁」。
地元の地名を取り、「おじま汁」と呼んでいるそうです。
根菜をたっぷり入れただし汁が沸騰したら、すったやまいもに片栗粉をまぜたたねをスプーンでまとめて落とし入れると、もっちりしたやまいもすいとんのできあがりです。
カンタンなのに滋味たっぷりの味。
「さっそく、家に帰って作りました。」
「食卓にやまいもが登場する回数が増えそうです!」
など、参加されたお客様からもうれしい声をいただきました。



おじま汁が出来上がるまでに、野口真紀さんからはクイズで覚える蒸し料理のコツ講座。
意外と知らない、蒸篭の使い方や蒸篭がなくてもフライパンでできる蒸し料理の紹介があり、
皆さん興味津々の様子でした。

蒸し料理のコツ!
・蒸し料理は強火で蒸気があがっているところに蒸篭を載せ、一気に蒸し上げることがコツ。
短時間で火を通すことでうまみを逃がさないそうです。
・深めのフライパンにお皿をのせて水をはり、ふたをすれば簡単に蒸し料理ができる!
タオルをなべ底にひいてふたにしばっておくと、蒸しあがった際にタオルごと取り出せてラクとか。
あつあつのお皿をそのまま食卓に出せるのでとっても便利です。
教わったレシピは4品。どれもカンタンなのにとてもおいしい料理です。


塩
オリーブオイル
ミニトマト
[作り方]
【1】 蒸気が立った蒸し器に入れ、強火で4〜5分ほど蒸す。
【2】 塩とオリーブオイルをかけていただく。

豚ばら肉(薄切り)100g
梅干し(包丁でたたく)2個
白菜1/8株
長ねぎ1本
つけだれ(つけだれ〔しょうが、にんにく各1片、ネギ(みじん切り)大さじ3、オリーブオイル大さじ3、醤油大さじ2、酢大さじ2、 砂糖小さじ1〕
[作り方]
【1】 豚ばら肉を4〜5cmの長さに切り、梅干しを加える。長ねぎは細切り、白菜は葉も芯も長さ7〜8cmのせん切りにする。
【2】器に、白菜の芯の部分を敷き、その上に豚ばら肉を広げながら敷く。ねぎを散らす。さらに白菜の葉、豚ばら肉、ねぎを順に重ねる。
【3】 蒸気の立った蒸し器に器ごと入れ、強火で10分ほど蒸す。つけだれでいただく。

根菜〔にんじん、やまいも、ごぼう、さつまいも、れんこん〕
ソース〔にんにく2玉、オリーブオイル1カップ、アンチョビ45g〕
[作り方]
【1】 バーニャカウダソースを作る。鍋にオリーブオイルと皮をむいたにんにくを入れ、焦げないようにごくごく弱い火にかける。★焦げたら終わり!なので、ときどき火から外しながら作ってくださいね★
【2】 にんにくがやわらなくなったら鍋から取り出し、目の粗いザルや万能こし器で裏ごしする。
【3】 裏ごししたにんにくを再びオリーブオイルが入った鍋も戻す。アンチョビを加えて弱火にかけ、混ぜながら2〜3分ごくごく弱い火にかける。火を止め、粗熱が取れるまでそのまま冷ましておく。
【4】 根菜類をひと口大に切り、蒸気が立った蒸し器に入れ、強火で10分ほど蒸す。バーニャカウダソースをかけていただく。

ホットソース〔いちご10個くらい 砂糖小さじ2〕
マスカルポーネ100g
生クリーム100g
砂糖大さじ2
[作り方]
【1】 いちごは砂糖をかけて、5分蒸す。
【2】 生クリームは八分だてにして、砂糖、マスカルポーネを合わせて混ぜる。
【3】 蒸したいちごにクリームをかけていただく。





愛知県 横田 茂樹さん他 /1パック(120g)



長崎県 堀金男さん他 /1玉 1.3kg-


